家族の話 ※備忘録
気持ちの備忘録。
一昨日、父と祖父の納骨が無事終わった。雲ひとつない快晴で、箕面山の新緑が淡く綺麗だった。特に何があるわけでもなく淡々と執り行われて、少し不思議ななんとも言えない気持ちになる。(墓石の担当の人が、ちょっとクセがあったな。)
お墓の中身は母親のときに見たことあったはずだけど、まるで初めて見るようだった。こんなんなんやなあと思いながら、父の骨を中に入れた。少し、はなの奥がツンとした。
昨年末に、父が癌で亡くなった。
5年前には同じく癌で母が亡くなった。
去年には祖父も癌で亡くなっているので、もう癌家系すぎるやろ、とつっこみたくなる。
もう病気なので、どうしようも無いしただただ悲しいなあという感情だけが残っている。そりゃあもっと生きていて欲しかったに決まっているけど…。
本当に死んでしまったら何も無いよ。この世界ではその事実は決して覆らない。もう、残酷なまでに、それで終了だ。そんなことを痛感させられた。悲しいけど、そんなことを最後に教えてもらった。
家をちまちま整理していると、両親の青春時代の写真なんかが出て来た。とてもじゃないけど鮮やかじゃないし、ボケてるし、平たく言えば時代を感じるものだったのだけれど、その写真たちにはこのスマホのカメラロールと変わらない青さがあった。
ーなんだ、楽しそうじゃないか。
少し、安心した。この人たちはしっかり自分の人生を生きたのだなと知れたから。
きっと、もしかしたら、今の自分と同じような悩みを抱えながら生きてきたのだろう。
また、そっちに行った時に聞かせてよ。二人がどうやって生きてきたのかを。こっちも話すから、そのときまで楽しみに待ってておくれ。しばらくは行かないだろうけど。だからあんまり見守らなくて良いよ、恥ずかしいから。
今まで、ありがとうございました。
R.I.P
2018.5.1